新型コロナウイルスの感染急拡大が続く青森市本町などの繁華街で27日、青森県による酒類の提供や接待をする飲食店への営業時間の短縮要請が始まった。5月9日までの間、午後9時までの時短営業を求め、要請に応じた店舗に対しては協力金が給付される。同日夜に現場の通りを歩くと人影はまばらで、多くの店が休業していた。要請に応じた店舗からは、客足が途絶えることへの不安などが聞かれた。【平家勇大】
夕方ごろに同市本町を歩くと、開店準備をしていたバー経営者の男性(44)が、店の壁に営業時間の短縮を知らせる紙を貼っていた。要請には応じるつもりだが、「本町は賃料が高く、協力金の額では全然足りない。時短要請ではなく休業要請にして、十分な協力金を出してもらったほうがいい」と嘆いた。
本町の飲食店で新型コロナのクラスターが続けて発生したこともあり、4月に入ってからは週に1人しか客の入らない日もあるという。通常は2次会の客を見込んで午前1時まで営業しているため、客足はほとんど期待できない。「店を閉める知り合いも増えてきている。このままでは本町の店の半分ぐらいがつぶれてしまうのではないかと思う」と語った。
一方、本町で居酒屋を経営する小坂将起さん(34)は「県や市はもっと早い段階で対策をとってほしかった」と訴える。歓送迎会シーズンを迎えて利用客が増えつつあった時に感染拡大の影響を受け、売り上げが例年の1割ほどまで落ち込んだ。「クラスターが大きくなってから時短にしても遅い。本町への風評被害も残ると思う」と話した。
本町でスナックを経営する女性(65)も、「もうけはないけど、家にいたって仕方ないから」と話し、要請に応じて店を開ける。ただ、客足は期待できないため、店内のカラオケ機器の契約を止めるという。「3月に入って、ぱったり人が歩かなくなった。友達のママさんもみんな怖がって休んでる」と語った。
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